たけまる / OpenID に向いている認証と向いてない認証
2008-01-09
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OpenID に向いている認証と向いてない認証 [openid]



ZIGOROu さんのとこで,OpenID の使い道について面白い議論がされていました.
Re:本当は怖いOpenIDによる認証 - Yet Another Hackadelic
まず大前提として個人情報等、センシティブなデータを取り扱うサイトはRP (Consumer) のユーザID で認証するのであれば,OpenID を無理に使わ
必ず会員登録は行うべきで、認証、認可はRPのIdentifierに対して与えら
れるべきです。
なくても良さそうな気がします.この後,ZIGOROu さんのエントリではい
くつかの解決策が提案されているのですが,一歩戻って OpenID の使いど
ころについて考えてみることにしました.
# これから書くことって当たり前のことな気がするけど,そういうことで
# も書いて確認できるのがブログのいいとこでもあるので,ちょっと書い
# てみます.
認証を行うと言ったとき,その目的は二つに分けられると思ってます.
1. ユーザと現実の人間との照合 (認証側にリスクあり) 2. ユーザのトラッキング (認証側にリスクなし)
■ 1. ユーザと現実の人間との照合 (認証側にリスクあり)
ネットで訪問してきたユーザ (正確には UserAgent) を,現実世界の人間
と照合することです.たとえば,捺印した書類を事前に交わしたり,クレ
ジットカード番号を送信したりした後に発行されたユーザIDは,現実の人
間に対応していると言っていいでしょう.
ネット以前の伝統的な認証方法で例えるなら,金融機関での暗証番号や捺
印がこのひとつになります.
この種の認証では,認証する側に何らかのリスクが発生します.支払い能
力のない人物にお金を貸すことは,そのまま金融機関の損失になります.
リスクをコントロールするためには,リスク対象 (ユーザ) を把握しなけ
ればなりません.
同じように,ネット商店は代金を徴収するために,ユーザである人物に支
払い能力があることを確認しなければなりません.
# 細かいことを言うと,住基ネットのように認証される側にリスクがある
# 場合もありますが,ここでは置いておくことにしましょう.
■ 2. ユーザのトラッキング (認証側にリスクなし)
あるユーザを過去に訪問したユーザと突き合わせることです.登録に必要
な条件はほとんどなく,せいぜい電子メールアドレスを確認するくらいで
す.無料ブログサービスがユーザを区別するために行う認証は,この例で
す.
伝統的な認証で例えるなら,無料で発行されるスーパーのポイントカード
が該当します.
この種の認証は,認証する側にリスクはありません.ポイントカード発行
後に逃亡されようが,家族でカードを使い回されようが,買い物をしても
らえればそれでいいわけです.
無料ブログサービスにしても,誰がブログを書いていようが,一人でいく
つものブログを書いていようが,かまわないわけです (計算機リソースを
守るために,CAPTCHA やメール確認は行いますが).
もちろん,OP (IdP) がいい加減だと,パスワードが漏れて twitter が荒
らされたりすることもあるかもしれませんが,弾さんの一件で分かるよう
に被害はしれています.
■ OpenID 認証局?
現時点の OpenID は,2. を対象としているのでしょう.サービスの都合で
ユーザのトラッキングを行いたい.でも,わざわざ新規登録するのは敷居
が高くて,多くの人に使ってもらえない.じゃあ,OpenID でユーザ認証す
れば,多くの人に使ってもらえるのではないか,という感じです.
認証側がリスクを負うサービスでは,そうはいきません.万が一のときに,
OP ではなくサービス提供者がリスクを負うことになります.
クレジットカードでは,カード保有者に支払い能力がなかった場合には,
カード会社が代わりに支払って,取り立てを行います (正しいよね?).つ
まり,リスクを肩代わりしてくれます.同じように OP がリスクを肩代わ
りするようになれば,OpenID が 1. のサービスで使われるようになるかも
しれないです.
いずれにしろ,ZIGOROu さんのとこでも話題になっていたように,何らか
の OP 審査機関が登場する可能性はあるでしょうね.それが,クレジット
カードの審査機関なのか,SSL 証明書で1番の Verisign なのか,新しいプ
レーヤが登場するのか分かりませんが.
